国境を越えて学んだ小児科医が語る子どもの未来
- 名前
- 小澤 純一
- 会社名
- 小児科医
- キャッチコピー
- 一人ではない。共に育む子どもの未来
- 一言
- 医療の枠を超え、発達障害を持つ子どもたちとその家族に寄り添うNPO代表。
「でこぼこ」を個性として尊重し、切れ目のないサポートで笑顔の未来を創ります。
「子どもたちの笑顔のために」国境を越えて学んだ小児科医の想い
小さな命と向き合う、情熱の小児科医
私は小児科医の小澤純一です。
私の使命は、子どもたちが安心して健やかに成長できる環境を医療の面からサポートすることです。
幼い頃からの夢だった「子どもたちを助ける仕事」を実現するために、一般的な道ではなく、
ハンガリーのブダペストにあるセンメルヴェイス大学医学部へ留学し、医師としての第一歩を踏み出しました。
日本とヨーロッパ、二つの医療文化から学んだ診療哲学
ハンガリーでの医師免許取得後、日本に帰国して国家試験を受け、日本での診療をスタートしました。
日本とヨーロッパの医療システムの違いから、私は貴重な視点を得ることができました。
日本では最新の医療機器による診断が迅速に行える一方、ハンガリーでは患者さんとじっくり向き合う問診や
所見を大切にする医療が実践されています。
この両方の長所を取り入れた「患者さんに寄り添う」診療を心がけています。
医療の枠を超えて、社会全体で子どもたちを支える
小児科医としての経験から、医療だけでは解決できない子どもたちや家族の課題に直面してきました。
特に発達障害を持つ子どもたちとその家族が直面する困難に心を寄せ、NPO法人Seedingの代表理事として、
医療の枠を超えた支援活動も行っています。
一人ひとりの「凸凹(でこぼこ)」を大切にする支援
Seedingでは「凸凹(でこぼこ)相談会」を開催し、発達障害を持つお子さんやその保護者の方々が
安心して相談できる場を提供しています。
子どもたちの個性や特徴を「凸凹(でこぼこ)」と表現し、それぞれの特性を尊重しながら、
適切な支援方法を一緒に考えていきます。
一人で悩まずに、経験者や専門家と共に解決策を見つけることで、
お子さんの成長をスムーズにサポートしています。
未来を見据えた「縦のつながり」づくり
私たちの目標は、子どもたちの成長に合わせて、児童発達支援から放課後デイサービス、就労支援へと
切れ目なくサポートできる「縦のつながり」のある支援システムを構築することです。
子どもたちが自分の才能を発揮し、社会の中で活躍できる未来を創るために、チームで見守り、
支える体制づくりに取り組んでいます。
家族と共に歩む医師として
4人の子どもを持つ父親でもある私は、家族との時間を最も大切にしています。
キャンプやスポーツを通じて自然とふれあい、子どもたちと共に成長する喜びを実感しています。
この経験が、患者さんやそのご家族の気持ちに寄り添う医療の基盤となっています。
「一人ではない」この言葉を胸に、子どもたちと家族が安心して生きられる社会の実現を目指し、
これからも医療と支援の両面から取り組んでいきます。
困ったこと、悩みごとがあれば、いつでも遠慮なくご相談ください。
未来を創る使命—「誰一人取り残さない」支援への道のり
二つの医療文化が教えてくれたもの
医師になるという夢を叶えるため、私は一般的な道ではなく海外留学という選択をしました。
ハンガリーのブダペストでの医学教育は、私の医療観に大きな影響を与えました。
「日本の医療環境はとても恵まれています。
MRIやCTといった高度な検査がすぐにできる。
でも、ハンガリーではそういった検査機器が限られていて、
予約が3ヶ月先になることも珍しくないんです」
この環境の違いが、医師としての私の強みになりました。
ハンガリーでは、限られた設備の中で最大限の医療を提供するため、問診や診察に多くの時間をかけます。
患者さんとじっくり向き合い、話を聞く。その大切さを身をもって学びました。
「どんなに医療技術が発達しても、患者さんの話をしっかり聞くことの重要性は変わりません。
特に子どもたちは、自分の症状をうまく伝えられないことも多いですから」
医療だけでは解決できない現実
日本に帰国して小児科医として働き始めると、医療だけでは解決できない問題に
直面することが増えていきました。
特に発達障害を持つお子さんとそのご家族の困りごとは、
診療室の中だけでは解決できないものばかりでした。
「診察の中で、お子さんの発達の特性についてお話しすることはできます。
でも、その後の生活をどうサポートするか、学校ではどうすればいいのか、
将来の就労はどうなるのか—そういった不安に医療だけで応えることはできないんです」
そんな時、中村さんと藤原さんという二人と出会ったことが、大きな転機となりました。
彼らも発達障害のあるお子さんの親として様々な困難を経験していました。
「彼らが熱く語ってくれたんです。『こういう支援が必要なんです』と。
その話を聞いて、『そうだ、医療の枠を超えて何かできることがあるはずだ』と思いました」
迷いを吹き飛ばした、先輩の背中
NPOを立ち上げるというのは簡単な決断ではありませんでした。
しかし、私にはロールモデルがいました。
小児循環器科の重鎮である先崎先生です。彼はすでにNPO法人「スマイルこどもクリニック」を立ち上げ、
医療を超えた活動をされていました。
「先崎先生の活動を見て、『ああ、こういう形で社会に貢献することができるんだ』と思いました。
医師としての知識や経験を活かしながら、もっと広く子どもたちと家族を支えることができる
—その可能性に心が動かされたんです」
そして中村さん、藤原さんとの出会いが重なり、NPO法人Seedingの設立へと動き出しました。
「目の前に困っている人がいるなら、やるしかないですよね」
「凸凹(でこぼこ)」を個性として尊重する社会へ
Seedingでは「凸凹(でこぼこ)相談会」を開催しています。
「凸凹(でこぼこ)」というのは、人それぞれの特徴や個性を表現した言葉です。
少し得意なところがあれば、少し苦手なところもある
—それが自然な姿だと私たちは考えています。
「発達障害というと『障害』という言葉に目が行きがちですが、それは個性でもあるんです。
ただ、社会の中で生きていく上で少しサポートが必要なだけ。
その子らしさを大切にしながら、どうやって前に進めるかを一緒に考えていきたい」
一人で悩むのではなく、同じ経験を持つ親御さんや専門家と一緒に考える場を作ることで、
多くの家族が前に進むきっかけを得ています。
「子どもの成長は早いです。無駄な時間を使わせたくない。
だから早い段階で適切な支援につなげることが大切なんです」
未来を見据えた「縦のつながり」
私たちの次の目標は、子どもの成長段階に合わせた切れ目のない支援システムを作ることです。
児童発達支援から放課後デイサービス、そして就労支援へと、同じ理念でつながる
縦の連携を構築したいと考えています。
「今の仕組みだと、支援の場所が変わるたびに、また一から子どもの特性を理解してもらう必要があります。
それは子どもにとっても、親にとっても大きな負担です。
私たちは同じ思いを持ったチームで、長期的に子どもたちを見守り、支えていきたい」
そして、その先には就労支援があります。
自分の才能を活かせる仕事を見つけ、社会の中で活躍できる
—そんな未来を子どもたち一人ひとりに届けたいのです。
「一人の子どもを、チームで見守り、支える。そうすれば、
その子たちがやがて社会を支える立場になれると信じています」
これからのビジョン—差別のない社会へ
私たちが目指すのは、誰もが対等な関係で共に生きる社会です。
障害の有無や発達の特性によって区別されることなく、一人ひとりの個性が尊重される世界。
「差別のない、みんながイーブンな関係の社会が実現したら。
それは理想かもしれませんが、目指すべき場所だと思っています。
絶対に達成できないことかもしれないけれど、そこを目指すこと自体に大きな意味があるんです」
そのために私たちは、医療と福祉の両面から、子どもたちと家族を支え続けます。
Seedingの活動をきっかけに、地域の中で共に支え合うネットワークが広がっていくことを願っています。
「一人ではないんですよ」—この言葉を届けられる活動を、これからも続けていきます。
困ったとき、悩んだとき、いつでも遠慮なく声をかけてください。
私たちは、あなたとあなたのお子さんの味方です。
「一人で抱え込まないで」—お子さんの成長を共に見守る伴走者として
お子さんの「ちょっと違う」に気づいたあなたへ
幼稚園や学校で、他のお子さんとの違いに気づき始めたことはありませんか?
「うちの子、みんなと少し違うかも」
「集団行動が苦手で…」
「言葉の発達が遅いような…」
—そんな気づきが、不安の始まりになることもあります。
どう接すればいいのか分からない。将来はどうなるのだろう。
「この子が困らないようにしてあげたい」という思いと同時に、
「私が何かできることはあるのだろうか」という不安も大きくなっていきます。
「凸凹(でこぼこ)」は個性。でも、サポートは必要かもしれません
子どもたちはみんな、得意なことと苦手なことがあります。
それは「凸凹(でこぼこ)」と言える個性です。
その個性を大切にしながら、社会の中でより自分らしく生きていくためには、
時に適切なサポートが必要になることもあります。
でも、どこに相談すればいいのか分からない。
インターネットには情報があふれているけれど、自分の子どもにはどれが合っているのか判断できない。
そんな悩みを抱えていませんか?
専門的な知識と親としての経験、両方を持つ私たちがサポートします
Seedingでは、小児科医である私と、発達障害のあるお子さんを育てている当事者である
保護者メンバーが、チームでサポートします。
医療的な視点と、実際に子育てをしてきた経験、両方からアドバイスができるのが私たちの強みです。
「凸凹(でこぼこ)相談会」では、お子さんの特性や発達段階に合わせた具体的なアドバイスを提供しています。
診断はついたけれど具体的にどうしたらいいのか分からない、まだ診断はないけれど気になることがある
—そんな段階に関わらず、お気軽にご相談ください。
まずは一歩踏み出してみませんか?
「相談に行くのはちょっと…」そう思われる方もいるかもしれません。
でも、早い段階で適切な支援につながることで、お子さんの成長に大きな変化をもたらすことができます。
お子さんにとっても、あなたにとっても、無駄な時間や苦労を減らすことにつながります。
Seedingの「凸凹(でこぼこ)相談会」は、堅苦しい医療相談の場ではありません。
同じ悩みを持つ保護者の方々と経験を共有したり、専門家からアドバイスを受けたりする、温かな交流の場です。
あなたは一人ではありません
「一人ではないんですよ」—これが私からのメッセージです。
子育ての悩みや不安を一人で抱え込まないでください。
周りには同じような経験をしている人がたくさんいます。
そして、あなたとお子さんをサポートしたいと思っている私たちがいます。
一緒に考え、一緒に成長していく仲間がいることで、見える景色が変わります。
お子さんの未来を、前向きに考えられるようになります。
具体的なサポートのご案内
Seedingでは、次のようなサポートを提供しています:
- 「凸凹(でこぼこ)相談会」 - 発達の特性に関する相談会
- 専門家による個別相談 - 医療、教育、福祉の専門家によるアドバイス
- 保護者同士の交流会 - 経験や情報を共有する場
- 子どもたちが楽しめるイベント - キャンプなど、のびのびと過ごせる活動
まずはお気軽にご連絡ください。インスタグラムでも最新情報を発信していますので、
フォローしていただければ、イベント情報などをお届けします。
共に歩む未来へ
「差別のない、みんながイーブンな関係の社会」—それは簡単には実現できないかもしれません。
でも、一人ひとりの小さな一歩が、大きな変化を生み出します。
あなたとお子さんの「困った」に寄り添い、共に考え、共に歩んでいくこと。
それが私たちの役割です。
いつでも遠慮なくご相談ください。お待ちしています。